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五葉松 盆栽の頂点

層状に葉が整えられた模様木仕立ての五葉松盆栽

イタリア・ペーシャの盆栽美術館が所蔵する五葉松(推定樹齢50年、模様木仕立て)。Photo by Sailko, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons — Source

日本最高峰の盆栽展である国風盆栽展では、他のどの松柏よりも五葉松(goyomatsu, 五葉松, "five-needle pine, 五本の葉が一束になる松")の出品数が多いと伝えられています。理由を尋ねても、際立った樹形や一つの派手な特徴が返ってくることは稀です。返ってくるのは積み重ねの話です。五葉松の優美さを形づくるものは、ほとんどが他の松より長い時間をかけて、ようやく姿を現すものだからです。

五葉松は、盆栽の松柏の中でも優美さの基準として扱われてきた樹種です。その理由は一つの派手な特徴ではなく、葉、名前、床の間での実績、さらには木そのものの勢いまで、そのすべてが他の松よりも長い時間をかけて初めて手に入るものだからです。

気品はまず葉に現れる、それも時間をかけて

盆栽家がまず確認するのは、この木の葉です。五葉松の葉は柔らかく、長さはおおむね3〜7センチほど。他の松のように緩やかに広がるのではなく、丸みを帯びた密な塊としてまとまります。断面はかすかに三角形で、外側は青緑、内側には淡い気孔の筋があり、光の当たり方によって全体がやわらかな銀色に見えることもあります。黒松や赤松の硬く鋭さすら感じる葉とは違い、五葉松の葉は手で触れても痛みを感じさせないほど柔らかいのが特徴です。

樹皮の物語も同じテンポで進みます。黒松が荒々しく重なり合った樹皮を、赤松が剥がれ落ちる赤みがかった樹皮を持つのに対し、五葉松の樹皮は何十年ものあいだ滑らかで灰色のまま。不規則な鱗状の質感を帯び始めるのは、およそ30年の年月を経てからです。この木は何ひとつ急いで見せてくれません。それは盆栽家が最も重んじる資質、hasho(葉性, "leaf character, 葉の質という固定された性質")についても同じです。一夏で作り出せる性質ではなく、選び抜くことしかできないものです。プロがどのように松の葉性を読み取るかは、別の記事で詳しく取り上げていますが、要点は変わりません。それは操作によってではなく、選抜によって現れる気品だということです。

名前の由来と評判は、別々の道をたどってきた

名前の由来はきわめて明快です。「五」は数字の五、「葉」は針葉を指し、枝の各節に五本の針葉が一つの鞘にまとまってつくことに由来します。黒松(kuromatsu, 黒松)や赤松(akamatsu, 赤松)は二本一束の針葉を持ちますから、五本一束という特徴は、一目で見分けられる最も分かりやすい違いです。この特徴は学名 Pinus parviflora(「小さな花の松」の意)にも通じており、他の松に比べて球果や花が小ぶりであることに由来すると言われます。

評判は別の道をたどりました。「ごようまつ」は「御用を待つ」(商いの依頼を待つ)にかけられ、商家のあいだで縁起の良い木とされてきました。この縁起にちなみ、五葉松は古くから正月の床飾りや結納などの祝いの席に用いられてきたと伝わります。名前の由来はこの木が何であるかを説明し、語呂合わせはこの木がなぜ大切な部屋に招かれ続けたのかを説明します。どちらか一方だけでは、今日の五葉松の格は説明できません。両方が何世紀も並行して働いてきたのです。

床の間の席は、一度でなく毎季節に選び直されてきた

五葉松は盆栽として扱われるより前から、格のある庭木でした。平安時代にはすでに観賞用として庭園に植えられ、神社仏閣にも多く見られる樹種だったと伝わります。江戸時代に盆栽文化が成熟するにつれて数多くの品種が生み出され、以来、正式な床の間を飾る主役として選ばれ続けてきました。

その役割は、最も格式の高い場でも続いています。江戸幕府三代将軍・徳川家光が愛蔵したと伝わる五葉松は、今日も伝わる銘木の一本であり、その系譜の一部は皇居の管理する培養地にも受け継がれ、季節ごとに宮殿の各室を飾る盆栽の一つとして、五葉松がいまも用いられています。この席は、一度選ばれて守られてきたのではありません。世代を超えて、他を選んでもよかったはずの人々に、何度も選び直されてきたのです。

別格とされる木も、一本だけの力で立っているわけではない

盆栽の専門家に「松柏の中心となる二樹種は」と尋ねれば、返ってくる答えはほぼ決まっています。五葉松と黒松、この二つが「松柏盆栽の双璧」と呼ばれてきました。東京・春花園盆栽美術館を主宰する盆栽家・小林國雄氏は、この二樹種を対照的な存在として語ります。黒松は豪快で男性的、五葉松は繊細で優美。盆栽家のあいだには、「盆栽の行き着く先は五葉松」という言い回しさえあるほどです。まるでこの木こそが、育て手の目利きが最終的に試される相手であるかのように。

ただし、この地位は五葉松一本の力によるものではありません。五葉松は成長が緩やかで、実生から育てた木は根の張りが弱く、勢いのある成長を得にくいことも少なくありません。そのため、選び抜いた葉性の枝を黒松の台木に接ぐという手法が広く行われています。黒松の丈夫な性質を借りながら、接ぎ木より上の部分では五葉松本来の繊細な葉と柔らかな色を保つのです。優美さの基準とされるこの木は、しばしば別の樹種の根の上でその基準に達しています。もっとも、盆栽の格は樹種だけで決まるものでもありません。古い黒松がその記録の重みで若い五葉松を上回ることもあります。両者を分けるのは、鉢に貼られた札の名前ではありません。目の前の木に、実際にどれだけの時間が与えられてきたかです。

一夏では買えないもの

五葉松を五葉松たらしめているものは、どれも一朝一夕には生まれず、そして一本だけの力でも生まれません。葉が短く密に締まるには、一夏分の十分な日照が必要です。樹皮に表情が出るまでには何十年もかかります。床の間の主役という評価も、一代で決まったものではなく、何世代もの人々がもっとも大切な場所にこの木を選び続けてきた結果です。そして、その根の多くは、実は別の松のものです。ある盆栽が優美だと言われるとき、確かめるべきは一枚の写真に写る出来栄えではなく、目の前の木に、誰の時間が、何季節分注がれてきたかということです。

Azukariも同じ時計の上で動いています。日本で作家のもとに育つ五葉松は、どの盆栽園でもそうであるように、新しい葉の伸びを一つひとつ確かめられながら、樹皮や樹形もその木自身のペースに委ねられて育てられます。持ち主は、一枚の写真に納得させる仕事を任せる代わりに、その丁寧な手入れの記録を、季節ごとに、どこにいても受け取ります。速くはなく、一人でもない——五葉松がいつも、そうやって手に入れてきたものと同じように。

Azukariは、この同じ流れの中にあります。

参考リンク

  1. Wikipedia — Pinus parviflora — 五本一束の針葉と、3〜7センチという葉の長さを含む植物学的な記述。
  2. 盆栽の学校「五葉松とは」 — 五本一束の針葉に由来する名前の由来と、古典的な盆栽素材としての位置づけ。
  3. 庭色「ゴヨウマツ(五葉マツ)縁起」 — 「御用を待つ」という語呂合わせと、正月の床飾りや結納で用いられてきた伝統についての記述。
  4. 小林國雄「盆栽の種類」 — 五葉松と黒松が松柏盆栽の双璧とされること、国風盆栽展での五葉松の出品数、両樹種の対照的な性格についての記述。
  5. Bonsai Mirai「White Pine Bonsai Guide」 — 樹皮がおよそ30年かけて成熟すること、選び抜いた五葉松の葉性を黒松の台木に接ぐ手法についての記述。
  6. Wikimedia Commons — File: Pescia, museo del bonsai, pinus pentaphilia, stile moyogi — 冒頭画像の出典とライセンス(CC BY-SA 4.0、撮影者 Sailko)。
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