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Blab伝統産業開発機構の始動:日本に眠る価値が、世界の文脈で再発見される時代

AI でソフトウェアコストが下がるいま、これまでニッチで諦められてきた日本の伝統産業が、ようやく世界に持っていける段階に入っています。Blab伝統産業開発機構(伝産機構/BTID)。

ここ数年、日本の伝統産業のまわりで、これまでなかった種類の動きが起きています。日本に眠っていた価値が、世界の文脈で再発見されようとしている。私たちはこの合流点に、Blab伝統産業開発機構(略称:伝産機構/英字略称:BTID)を立ち上げます。

書いているのは、Hayato Takahashi(盆栽オーナーシップ Azukari の運営)と、Souta(ジョウロブランド「一畳一間」の作り手)。どちらも、自分の領域で日本の伝統産業を海外につなぐ事業を、一つずつ動かしています。

伝産機構の全体スキーム。B Lab を土台に、Azukari と 一畳一間 を起点として、Azukari × alts 経由で世界の11万人へ

なぜ、いまか

日本でいま、これまで一度に起きたことのない種類の動きが、3 つ同時に走り出しています。

1. 事業や技術の継承タイミング

100 年以上続く老舗、地方の産地、伝統工芸の作り手。これらの世代交代が、ここから数年で集中します。経営者の高齢化、後継者の不在、地方の人口減少が同じ時期に重なって、世代を越えて受け継がれてきた技術と事業が、一斉に次のオーナーを探し始めている。そういう段階に入りました。

2. ソフトウェアコストの低下

AI によって、翻訳、マーケ、流通、EC の設計、写真や動画の制作。ソフトウェア領域のあらゆるコストが、一気に下がっています。これまで「日本にしかない、市場が小さすぎる、海外に出してもスケールしない」とされてきた領域でも、コスト構造が変わったことで、グローバルに持っていける可能性が、初めて開かれました。今までとは、ここが根本的に違います。

3. 海外需要の増加

alts の 11 万人をはじめ、世界の側はいま、日本のオルタナティブな資産を本気で探しています。彼らから見ると、日本市場はこう映るそうです。「コスパが良い。格安だ。けれどクローズで閉じられている」。だからこう問う。「どうすればアクセスできるのか。どの作り手、どの企業、どの製品が信頼できるのか」。KKR、カーライル、ユニゾンといった海外資本パートナーの動きも、同じ流れにあります。

なぜ、いまか。3つの動き(継承タイミング、SWコスト低下、海外需要)が同時にやってきている

3 つは、一つの流れの違う現れ

供給側(継承タイミング)が世代交代を始めた。コスト構造(SW)が変わった。需要側(海外)が探している。この 3 つが同時に揃う時期は、これまでにありませんでした。いま媒介者として立つ人や組織が、両側から信頼される位置を取れます。

このことに、アジアの他のプレイヤーはすでに気づいて動いています。中国の若い起業家が抹茶ブランドで世界市場を取りに来ている。シンガポールはアニメやサブカルチャーのブランドを次々と立ち上げている。日本の文化資産を使ったビジネスを、日本人でない人たちが先に始めている。私たちは、この事実に気づけていません。

漆器、和紙、酒、染色、農具、家具、農産物、織物。日本人の側がまだ手をつけていない領域は、大量に残っています。けれど、残された時間は長くありません。

伝統継承者と、グローバル人材のあいだ

問題は構造的です。

伝統継承の側には、何代も続く老舗の経営者、産地の組合長、伝統工芸士、地方の作り手がいます。技術と文脈を持っていますが、グローバルなビジネスの言語は持ちません。

そして、ここが本当の問題なのですが、日本の伝統継承者の間にグローバルビジネス人材がほとんどいない。海外で学び、英語で動き、世界の読み手や買い手やパートナーの文脈を理解する若いプレイヤーが、伝統継承の現場にはほぼ入っていません。

両者をつなぐ媒介者の不在。これが、日本の伝統産業が世界に届かない最大の理由です。Blab はここに立ちます。

すでに動いている、二つの実証例

抽象的な理論の話ではありません。立ち上げメンバー二人それぞれが、すでに事業を動かしています。

Azukari、盆栽で実証したこと

Azukari は、日本の盆栽作家と世界中のオーナーをつなぐ仕組みです。樹は作家のもとに残り、オーナーは年次手数料を払って所有する。写真と動画で日々を受け取り、節目で来日して会いに来る。

ここで分かったことが、いくつかあります。文化資産は丁寧な仕組みを通せば世界に届く。再現不可能性こそが最大の価値になる。そして関係は長く続き、LTV は桁違いに大きくなる。「世界に売れない」という前提は、仕組み次第で覆せます。

一畳一間、ジョウロで翻訳したこと

Souta が率いる、都内 1R 向けのジョウロブランド。コンセプトは最小化、実用性、伝統性。問いは「都市生活者が、どう伝統と日々で接続するか」です。

Souta は、デザイナーと組みながら、既存産業で何十年もアップデートされなかったニッチ製品を再開発しました。一畳一間 のジョウロは、Azukari の盆栽オーナーが樹を世話する道具として、直接つながります。盆栽というサービスとジョウロという製品が、同じ顧客の手の中で動く。Blab が広げていくパターンの、最初の実例です。

伝産機構の構造

私たちは伝産機構を、日本の伝統的な資産を世界の文脈で再発見する場として立ち上げます。

  • 日本の伝統産業の中から、再発見されるべき領域を発掘する
  • そこに、Azukari や 一畳一間 のような事業を立ち上げる仲間を集める
  • 集まった仲間が記事を書き、alts の 11 万人に届ける
  • 発掘から実装まで、一気通貫で伴走する

最初の二つの実装例が、Azukari と 一畳一間。次は、あなたの領域です。

伝産機構(BTID)の4ステップ(発掘、仲間を集める、世界に届ける、伴走する)

B Lab という土台

伝産機構は、B Lab の文脈で立ち上げます。B Lab は、iU 情報経営イノベーション専門職大学 を中心に、大学、研究所、企業、行政、地域、個人をつなぎ、新しい技術やサービス、ビジネス、社会実装を共創する参加型プラットフォームです。

伝産機構の活動は、その共創プラットフォームの中で、伝統産業 × グローバル × イノベーター製品の領域を担う一つの実装です。単独で完結するものではなく、B Lab に集まる研究者、企業、行政、地域、個人の知見と接続しながら進めていきます。

Azukari × alts という流通の入口

alts は、デザイン、建築、ライフスタイルを扱うグローバルコミュニティで、世界に約 11 万人のメンバーがいます。グローバル流通のパートナーとして alts と連携しているのは、Azukari です。伝産機構の書き手も、この Azukari の入口を共有します。

なぜこの 11 万人なのか。alts のメンバーには、国際バイヤー(ホテル、ブティック、ギャラリーの仕入れ担当)、コレクター、キュレーター(美術館や見本市の選定者)、海外資本パートナー、メディア、ブランド経営者が含まれます。彼らは「日本の文化資産にお金と時間と労力を払うことを、すでに決めている層」です。一般の SNS フォロワー 10 万人と、この 11 万人は質が違います。

彼らに共通する欲求は明確です。日本の本物に、信頼できる入口からアクセスしたい。展示会の隅で名刺を交換した職人にメールを送っても返事が来ない。日本語の壁、商習慣の壁、流通の壁、価格設定の不透明さ。彼らはずっと、これらに困ってきました。

書き手として伝産機構に参加するあなたにとって、Azukari × alts の連携は具体的にどう効くのか。最初の 100 人が世界中から集まる。記事のリーチが構造的に保証される。海外メディアへの露出経路ができる。作家や職人との交渉が一段強くなる(「alts に出す」という一行が、信頼の通貨になる)。SNS のフォロワーは「眺める層」、alts の 11 万人は 「決済する層」。この違いは、書き手の事業にとって決定的です。

グローバルキュレーションライターを募集します

Blab で一緒に走る、グローバルキュレーションライターを募集します。

ライターと書きましたが、私たちが探しているのは「記事を書ける人」ではありません。日本の伝統産業の領域で、自分の手で一つプロダクトを海外の顧客向けに立ち上げて売りたい、と本気で思っている広報者です。書くことは、自分の構想を世に問い、磨き、実装に向かうための最初の手段にすぎません。

応募の条件は、3 つ。

  1. 特定の産業や製品のグローバル化、イノベーター製品のビジョンを持っていること
  2. 製品の商品化、プラットフォーム化の計画があること
  3. 2 ヶ月に 1 つ、記事を納品できること

どれもが絶対条件です。一つでも欠ける方は、Blab には合いません。

3 つすべてが当てはまる方には、alts の 11 万人へのリーチ、Hayato と Souta による事業の伴走、第 1 期メンバーとの並走、すべてをお渡しします。

2 ヶ月に 1 記事の中身

書く対象は、あなたが選んだ領域と、そこで動かしているプロダクトです。盆栽、ジョウロ、着物、掛け軸、茶碗、日本名水、老舗旅館、山、日本酒、屏風など、再現不可能な文化資産であれば、領域は何でも構いません。

海外の資本パートナー、コレクター、国際バイヤー、海外メディアから見て、

  • なぜこの領域が、いま魅力的な機会なのか
  • 何にアクセスでき、何を購入でき、どんな事業関係を結べるのか
  • 信頼できる人を通じて、どうそこに辿り着けるのか

この 3 つの問いに、あなた自身のオリジナルのストーリーで答える。それが書く対象です。

2 ヶ月に 1 記事の中身。海外読み手の 3 つの問いに、あなた自身のオリジナルのストーリーで答える

その領域の継承者や当事者、現場、素材、土地、あなたが交渉している海外のパートナー、あなたが届けた最初の 100 人。具体的な現場から立ち上がる物語だけが、世界の読み手の判断材料になります。逆に言えば、事業が動いていなければ、書くことが出てきません。

このペースは、書き手の事業の進捗そのものに同期します。事業が動かなければ書けない。書かなければ世界に届かない。2 ヶ月という頻度は、ものを書くペースであると同時に、事業を進めるペースでもあります。

書けない月が一度あっても、責めません。続けて書けない場合は、その時点で Blab を離れていただきます。仕組みが止まると、エコシステム全体が止まるからです。

グローバルキュレーションライター。応募の3条件

これから

書きながら、Blab で一緒に走る仲間を探します。

もしあなたが、日本の伝統産業の中に自分の領域を持ち、世界に売っていきたいと本気で思っているなら、声を聞かせてください。書類選考ではありません。お話を聞かせていただくところから、Blab は始まります。


Hayato Takahashi と Souta、Blab伝統産業開発機構(伝産機構/BTID)、hello@bonsai-azukari.com

伝産機構BTIDBlab伝統産業Azukarialts事業承継グローバルイノベーター製品